後見人なしの結婚はない。

後見人なしの結婚はない。

アブー・ムーサー・アル=アシュアリー(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーの祝福と平安あれ)は言った:「後見人なしの結婚はない。」

[真正] [イブン・マージャの伝承]

الشرح

このハディースは、結婚の契約における後見人(ワリイ)の重要性と、それが結婚の有効性の条件の一つであり、結婚の契約を執り行う後見人なしには、結婚が有効なものとはならないことを示している。後見人には、以下のことが条件づけられる:①宗教義務が課せられていること(正常な理性を備えた成人ムスリム)。➁男性。③結婚の福利の知識における正しい判断力。④後見する女性との宗教の一致。これらの特徴を有していない者は、結婚の契約の後見人になることは出来ない。もし適当な後見人がいない場合は、イスラームの権威者が後見人となる。

فوائد الحديث

結婚が有効になる条件の一つが、後見人の存在である。

後見人は、その女性に最も近縁な男性である。女性に対してより近縁な男性がいる時、より遠縁な男性が女性を結婚させることはない。

後見人なしの結婚は無効となり、イスラーム的には認められない結婚となる。そのような結婚は法官のもとで破棄するか、イスラームによる離婚によって破棄しなければならない。

近親や周囲の世話役などの内から後見人を見つけられない女性については、イスラームの指導者やその代理人が後見人になる。後見人のない者には、権威者が後見人となるのである。

後見人は正しい判断力を備えていなければならない。そうでなければ、女性にとっての福利は実現しないからである。

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婚姻